2018年最後のゼミのブログを担当します、一年ゼミの鈴木です。
今回の授業では、前回の脱構築の理解をさらに深めるために、映画「砂の女」の分析をしました。内藤先生の論文も参考にしつつ、「ゆれる」の時と同様に、二律背反の事柄がなし崩しになるような展開がみられるのか、注意深く分析しました。
「砂の女」に関しては、「ゆれる」よりも脱構築がはっきりと現れており、全員が納得して、『この物語は脱構築されている』という結論を出しました。このような作品分析の仕方を学ぶと、これから自分が小説を読んだり映画を鑑賞するときに、対立項があるのか、それらが脱構築される展開なのか、ということにも注目しながら作品をさらに興味深く読んだり観たりすることができそうです。
また、今回は学期末論文のアウトラインの相互批評もしました。秋学期は、春学期のテーマよりもさらにパワーアップして、作品と土地との関係を分析していきます。春学期の苦労を活かして、納得のいく論文に近づけるように進めていくつもりです。